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筑紫箏(つくしごと)は、筑紫箏曲(つくしそうきょく)または筑紫流箏曲(つくしりゅうそうきょく)と呼ばれ、安土桃山時代に雅楽の合奏曲である「越天楽(えてんらく)」から誕生し、江戸時代に佐賀藩内で伝承されたといわれる箏曲である。17世紀末には曲目や内容を体系化し、伝授書を作成するなど、伝授・伝承形式を整えていき、18世紀中頃から19世紀初めにかけて、佐賀藩内や佐賀藩江戸藩邸で楽しまれた。明治時代、大正時代、今泉千秋(1806-1900頃)、野田聴松(1850-1924)によって筑紫箏は受け継がれたものの、その後は消滅したと考えられた。しかし昭和になって、村井れい(1887-1958)と井上ミナ(1895-1995)の2名が伝承者であることが判明した。両氏は昭和32年(1983)に文化財保護委員会(現・文化庁)から「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財(筑紫箏)の技芸者」として登録され、研究者やメディアから大いに注目を受けた。しかし、両氏とも伝授者を残さなかったため、筑紫箏の伝承者は消滅したといえる。明治以前の筑紫箏の歴史については、今泉、野田、村井各氏が残した資料(村井氏は野田聴松の義妹で、聴松旧蔵資料の多くを引き継いでいる)によって解明されたことが大きい。本コレクションは村井氏が残した資料群を中心としており、筑紫箏の曲譜だけでなく、筑紫箏の伝承の歴史を伝える資料も含んでいる。現在伝承者が不在になってしまった筑紫箏の歴史と、筑紫箏を残そうと奮闘した人々の活動を伝える資料である。
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