当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
総刺繍による小袖。本作のように、幾何学的な有職文様と植物・動物文様を取り合わせた小袖は、18世紀末から19世紀前半にかけての、武家ゆかりの遺例に多く見られる。牡丹、蝶、雪持ち竹、梅の文様による5枚繻子の白綸子地に、金糸と色絹糸(紫、萌黄、緑)による刺繍で花菱と花束文様を表す。背面の文様構成は、花菱が右巻き状に散らされ、その間に牡丹の花束、藤の花束、梅の花束文様が同様に右巻き状に散らされる。繍技は金糸が駒繍い、色糸は平繍い及びまつい繍い。衿は内側に折りたたまれ、糸で縫い留められており、着用の痕跡が認められる。また、袖は文様が途中で途切れていることから、当初はすこし振りがあったと推測される。I289「白麻地車に菊藤桜牡丹葵文様帷子」と共に伝世したとされる。 <桑原有寿子執筆, 2025>
画像のご利用について
前のページへ戻る
ページの先頭へ戻る
総刺繍による小袖。本作のように、幾何学的な有職文様と植物・動物文様を取り合わせた小袖は、18世紀末から19世紀前半にかけての、武家ゆかりの遺例に多く見られる。牡丹、蝶、雪持ち竹、梅の文様による5枚繻子の白綸子地に、金糸と色絹糸(紫、萌黄、緑)による刺繍で花菱と花束文様を表す。背面の文様構成は、花菱が右巻き状に散らされ、その間に牡丹の花束、藤の花束、梅の花束文様が同様に右巻き状に散らされる。繍技は金糸が駒繍い、色糸は平繍い及びまつい繍い。衿は内側に折りたたまれ、糸で縫い留められており、着用の痕跡が認められる。また、袖は文様が途中で途切れていることから、当初はすこし振りがあったと推測される。I289「白麻地車に菊藤桜牡丹葵文様帷子」と共に伝世したとされる。
<桑原有寿子執筆, 2025>
画像のご利用について