九州国立博物館

  1. 収蔵品ギャラリー
  2. 白麻地桜立木文様帷子

収蔵品ギャラリー

白麻地桜立木文様帷子 (しろあさじさくらたちきもんようかたびら)1領

白麻地桜立木文様帷子
分野
染織 
員数
1領 
制作地等
日本 
品質形状
表:麻 型染め 刺繍 袖口・衿裏:紅絹 
法量(cm)
丈162.0 裄61.5 
時代
江戸時代 
年代世紀
17世紀末 
収蔵品番号
I285 

白麻地に桜の立木を表した江戸中期の帷子。本品のような麻による単の夏向きの衣類を帷子という。本品のような立木文様は、寛文期以降盛んに作られた文様である。また右裾にみられるような、文様の輪郭線を色や文様の境界線として用いる表現は、万治頃から多用されるようになるが、元禄の頃には見られなくなる表現である。一方、鹿子絞りをはじめとした絞り染めや金糸の刺繍といった高価な技法の流行は、風紀を乱すものとして度々奢侈禁止令が出され取り締まられ、天和3年(1683)に出された禁令では惣鹿子と金糸の刺繍が禁止された。これを受けて町方では、鹿子絞りを模した型鹿子(摺匹田)を始めとした型染めが流行するようになった。本品には絞り染めの使用が見られないことから、天和の禁令以降の作と考えられ、貞享(1684-88)から元禄の初期頃の作と思われる。
<桑原有寿子執筆, 2024>

  • 展示期間(予定):2025年07月15日~2025年08月24日 [4階文化交流展示室 第11室]

画像のご利用について

収蔵品ギャラリーのトップへ戻る

ページの先頭へ戻る

    • 収蔵品ギャラリー
    • 収蔵品データベース
  • 対馬宗家文書データベース
  • 収蔵品画像検索
  • 文化交流展示室で見られる作品
  • Colbase
  • e国宝
九州国立博物館
  • サイトポリシー

Copyright © 2023 Kyushu National Museum.