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鎬造、庵棟、中鋒。腰反高く踏ん張りつく。表裏ともに棒樋を掻き流す。鍛は板目に杢目、大肌交じり、小沸微塵によくつく。刃文は直刃に小丁子交じり、匂口うるみごころ、刃中に金筋著しく入る。帽子は湾れて沸崩れ、掃きかける。茎は磨上、先切、鑢目大筋違、目釘孔4つ開く。佩表の茎尻付近に二字銘を刻む。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて伯耆国で活動した刀工たちを古伯耆と総称し、日本刀成立期の刀工として知られる安綱をはじめ、真守、守綱、真綱、有綱が比較的知られているが、貞綱の在銘作としては本品以外では京都国立博物館所蔵品(E甲461)が知られる程度である。現存作の少ない古伯耆の貴重な作例であるばかりでなく、室町時代後期の刀剣書『往昔抄』に本品の茎姿が収載されている点も注目される。
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鎬造、庵棟、中鋒。腰反高く踏ん張りつく。表裏ともに棒樋を掻き流す。鍛は板目に杢目、大肌交じり、小沸微塵によくつく。刃文は直刃に小丁子交じり、匂口うるみごころ、刃中に金筋著しく入る。帽子は湾れて沸崩れ、掃きかける。茎は磨上、先切、鑢目大筋違、目釘孔4つ開く。佩表の茎尻付近に二字銘を刻む。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて伯耆国で活動した刀工たちを古伯耆と総称し、日本刀成立期の刀工として知られる安綱をはじめ、真守、守綱、真綱、有綱が比較的知られているが、貞綱の在銘作としては本品以外では京都国立博物館所蔵品(E甲461)が知られる程度である。現存作の少ない古伯耆の貴重な作例であるばかりでなく、室町時代後期の刀剣書『往昔抄』に本品の茎姿が収載されている点も注目される。
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