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銅鋳造、鍍金。鈷・把部と鈴身部を一鋳とする三鈷鈴。中鈷は、わずかに匙面をとりつつ下方に抉りを入れた四面錐形をなす。脇鈷は中央には鋭く鎬をたて、稜角に添って樋を刻み、脇鈷と脇鈷の間にまで延長する。把の鬼目は出の大きな二重瞼で4ヶ所に鋳出し、鬼目の上下に配した蓮弁帯は、蕊(しべ)と連珠を伴い、把上部は二条の紐帯で約す。一方、把下部の蓮弁帯は途中で紐帯に約され、下半は鈴身上に間弁付重圏八葉蓮華となってひろがる。弁先には蘂をやや粗く刻み、魚々子鏨で蘂頭をあらわす。また肩下と裾元にそれぞれ三条の隆帯をめぐらせた鈴身は撫で肩で、下端にむかい穏やかに外反する。張りのある脇鈷、出の大きな鬼目、薄造りで穏やかな裾広がりの鈴身、青味を帯びた鍍金など、古様をよくあらわした平安時代を代表する三鈷鈴である。
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銅鋳造、鍍金。鈷・把部と鈴身部を一鋳とする三鈷鈴。中鈷は、わずかに匙面をとりつつ下方に抉りを入れた四面錐形をなす。脇鈷は中央には鋭く鎬をたて、稜角に添って樋を刻み、脇鈷と脇鈷の間にまで延長する。把の鬼目は出の大きな二重瞼で4ヶ所に鋳出し、鬼目の上下に配した蓮弁帯は、蕊(しべ)と連珠を伴い、把上部は二条の紐帯で約す。一方、把下部の蓮弁帯は途中で紐帯に約され、下半は鈴身上に間弁付重圏八葉蓮華となってひろがる。弁先には蘂をやや粗く刻み、魚々子鏨で蘂頭をあらわす。また肩下と裾元にそれぞれ三条の隆帯をめぐらせた鈴身は撫で肩で、下端にむかい穏やかに外反する。張りのある脇鈷、出の大きな鬼目、薄造りで穏やかな裾広がりの鈴身、青味を帯びた鍍金など、古様をよくあらわした平安時代を代表する三鈷鈴である。
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