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染韋裂のみを集めた珍しい折本仕立の裂帖。技法や模様の異なる様々な種類の染韋が貼り込まれている。各革片の右肩にはそれぞれの名称が記されるほか、いくつかは伝来や技法、職人についても記載があり、革工芸史研究の上でも貴重な資料である。所収の染韋裂には、煙草入れや煙管入れ、紙入れ、仕覆に用いられたと思われるものの他、天平革と呼ばれる江戸期の画韋をはじめとした甲冑用の染韋、更紗の模様を写した更紗革、舶来の金唐革などが含まれる。蝦蟇口などに成形されていたと思われる和製の印伝や合成染料で染められた明治期大正期の染韋など新しい技法によるものも含まれており、近世・近代の染韋文化の多様さをうかがい知ることができる手鑑である。
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染韋裂のみを集めた珍しい折本仕立の裂帖。技法や模様の異なる様々な種類の染韋が貼り込まれている。各革片の右肩にはそれぞれの名称が記されるほか、いくつかは伝来や技法、職人についても記載があり、革工芸史研究の上でも貴重な資料である。所収の染韋裂には、煙草入れや煙管入れ、紙入れ、仕覆に用いられたと思われるものの他、天平革と呼ばれる江戸期の画韋をはじめとした甲冑用の染韋、更紗の模様を写した更紗革、舶来の金唐革などが含まれる。蝦蟇口などに成形されていたと思われる和製の印伝や合成染料で染められた明治期大正期の染韋など新しい技法によるものも含まれており、近世・近代の染韋文化の多様さをうかがい知ることができる手鑑である。
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