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古墳時代前期につくられた腕輪形石製品の一つである鍬形石。南海産のゴホウラを縦に輪切りにした貝輪を祖形とし、素材を碧玉におきかえたもの。古墳時代の王はヤマト王権と結んだ関係の象徴として腕輪形石製品を扱い、身に着装するというよりも保有することを重視したとみられる。中でも鍬形石は大型前方後円墳から出土し、より高い階層の人物が保有したとされる。本品は質の良い濃緑色の碧玉が用いられ、丁寧な研磨により平滑で光沢を発する。鍬形石は貝輪を忠実に模したシャープな形態から、祖形から大きく離れ単調な形態へと変遷するが、本品は曲線を多用し立体感に富んだ古相を示す。岐阜県各務原出土とされ、白色粘土や赤色顔料が付着するが、古墳主体部に由来するものであろう。 <岸本圭執筆, 2025>
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古墳時代前期につくられた腕輪形石製品の一つである鍬形石。南海産のゴホウラを縦に輪切りにした貝輪を祖形とし、素材を碧玉におきかえたもの。古墳時代の王はヤマト王権と結んだ関係の象徴として腕輪形石製品を扱い、身に着装するというよりも保有することを重視したとみられる。中でも鍬形石は大型前方後円墳から出土し、より高い階層の人物が保有したとされる。本品は質の良い濃緑色の碧玉が用いられ、丁寧な研磨により平滑で光沢を発する。鍬形石は貝輪を忠実に模したシャープな形態から、祖形から大きく離れ単調な形態へと変遷するが、本品は曲線を多用し立体感に富んだ古相を示す。岐阜県各務原出土とされ、白色粘土や赤色顔料が付着するが、古墳主体部に由来するものであろう。
<岸本圭執筆, 2025>
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