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灰褐色の胎土を用い、内部から裾部分までイスラーム陶器独特の色である藍釉を施す。掛け高台から大きく開き、角度を変えて少し外反する胴部は、肩部から内側に折れ込み、太く短い頸部を支えている。縦に伸びる鎬文を繰り返す胴部の下部には釉が見られない。鎬文は34個認められるが、一定の幅ではなく、削りだしによるものと思われる。肩部には、唐草のような型押し文が繰り返され、肩及び頸部根元には圏線が巡っている。比較的粘りけのある釉で、少し高台側に流れて釉だまりがあるところから、焼成時に若干傾けた状態に置かれていたことがわかる。胴部下部を中心に銀化している。コバルトによる藍釉の発色が美しい作品。
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灰褐色の胎土を用い、内部から裾部分までイスラーム陶器独特の色である藍釉を施す。掛け高台から大きく開き、角度を変えて少し外反する胴部は、肩部から内側に折れ込み、太く短い頸部を支えている。縦に伸びる鎬文を繰り返す胴部の下部には釉が見られない。鎬文は34個認められるが、一定の幅ではなく、削りだしによるものと思われる。肩部には、唐草のような型押し文が繰り返され、肩及び頸部根元には圏線が巡っている。比較的粘りけのある釉で、少し高台側に流れて釉だまりがあるところから、焼成時に若干傾けた状態に置かれていたことがわかる。胴部下部を中心に銀化している。コバルトによる藍釉の発色が美しい作品。
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