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胎土が赤褐色を呈する有蓋鼎で、おもに身の上半部と蓋に灰釉が薄くかかる。胴部の下のほうには獣面を表した三足が、胴部上縁には一対の把手がつく。蓋は3箇所に動物を象った鈕をもつが、本来は紐を通すための鈕孔は形骸化して貫通していない。 灰釉陶は前漢後期から後漢前期までを中心に、江蘇省・浙江省などの江南地域にもっとも多く分布する(弓場紀知『古代の土器』平凡社、1999年)。一般に漢代の灰釉陶は胎土が精良ではないため、実用ではなく、墓に副葬するための明器として作られたと考えられる。 <川村佳男執筆, 2025>
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胎土が赤褐色を呈する有蓋鼎で、おもに身の上半部と蓋に灰釉が薄くかかる。胴部の下のほうには獣面を表した三足が、胴部上縁には一対の把手がつく。蓋は3箇所に動物を象った鈕をもつが、本来は紐を通すための鈕孔は形骸化して貫通していない。
灰釉陶は前漢後期から後漢前期までを中心に、江蘇省・浙江省などの江南地域にもっとも多く分布する(弓場紀知『古代の土器』平凡社、1999年)。一般に漢代の灰釉陶は胎土が精良ではないため、実用ではなく、墓に副葬するための明器として作られたと考えられる。
<川村佳男執筆, 2025>
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