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四条派の祖、呉春の注目の大作。右隻に唐の李白が催した花見の宴、左隻に宋の文人らが王詵の西園に会した「西園雅集」中、米芾が岩壁に書を認める場面が描かれる。リズミカルな岩や樹木の筆致が躍動感を生み、透明感のある淡い藍・緑・代赭による彩色が華やかさをかもし出している。人物や卓上の器物の細墨線による描写は実に丁寧で繊細。師の与謝蕪村ゆずりの南画風だが、現実味あふれる描写、画面の明るさ、洗練された気品は、呉春の持ち味である。落款の書形や画風から、妻や父を相次いで亡くした傷心を癒すべく池田に移住していた呉春の「池田時代」、30-38歳頃の作と看做せる。最充実期の力作であり、呉春研究上、注目すべき作品である。
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四条派の祖、呉春の注目の大作。右隻に唐の李白が催した花見の宴、左隻に宋の文人らが王詵の西園に会した「西園雅集」中、米芾が岩壁に書を認める場面が描かれる。リズミカルな岩や樹木の筆致が躍動感を生み、透明感のある淡い藍・緑・代赭による彩色が華やかさをかもし出している。人物や卓上の器物の細墨線による描写は実に丁寧で繊細。師の与謝蕪村ゆずりの南画風だが、現実味あふれる描写、画面の明るさ、洗練された気品は、呉春の持ち味である。落款の書形や画風から、妻や父を相次いで亡くした傷心を癒すべく池田に移住していた呉春の「池田時代」、30-38歳頃の作と看做せる。最充実期の力作であり、呉春研究上、注目すべき作品である。
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