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銅鋳造。鏡背面全体に菊花文を配する鏡は、わが国では鎌倉時代から盛行するが、これとほぼ並行するかたちで高麗時代に数多く製作された。特に高麗では鏡胎の薄い鏡が登場するとともに、その意匠は日本で見られるような工具による箆押しに拠らず、主にスタンプ文として施文が行われたとみられ、本品でもその特徴がうかがえる。加えて本品は、いわゆる古鏡蓋として後代に茶の湯釜の蓋に転用されたとみられる。これを証するように、鈕に鐶が通されており、その鐶の輪先が折れ曲がって延び、蓋に降りた掻き立て鐶となっている。
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銅鋳造。鏡背面全体に菊花文を配する鏡は、わが国では鎌倉時代から盛行するが、これとほぼ並行するかたちで高麗時代に数多く製作された。特に高麗では鏡胎の薄い鏡が登場するとともに、その意匠は日本で見られるような工具による箆押しに拠らず、主にスタンプ文として施文が行われたとみられ、本品でもその特徴がうかがえる。加えて本品は、いわゆる古鏡蓋として後代に茶の湯釜の蓋に転用されたとみられる。これを証するように、鈕に鐶が通されており、その鐶の輪先が折れ曲がって延び、蓋に降りた掻き立て鐶となっている。
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