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紅白の牡丹をテーマに、日本絵画の伝統的な絵具を用いながら陰影を丁寧に施して立体感を表わし、油彩画のような質感を追及した洋風画である。作者の小田野直武(1749-1780)は江戸時代中期の秋田蘭画を代表する画家で、秋田藩に招かれた平賀源内(1728-1779)に絵画を学んだ。江戸へ上って杉田玄白(1733-1817)などの蘭学者とも交流し『解体新書』の挿絵を担当したことでも有名である。不忍池図(秋田県立近代美術館蔵)などの代表作を残すが、30歳代で早逝し、画家としての活動期間も短いため、現存作品は少ない。本図は、いわゆる「鎖国」の江戸時代に最も早く洋風画を描いた画家の優品として、非常に貴重である。
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紅白の牡丹をテーマに、日本絵画の伝統的な絵具を用いながら陰影を丁寧に施して立体感を表わし、油彩画のような質感を追及した洋風画である。作者の小田野直武(1749-1780)は江戸時代中期の秋田蘭画を代表する画家で、秋田藩に招かれた平賀源内(1728-1779)に絵画を学んだ。江戸へ上って杉田玄白(1733-1817)などの蘭学者とも交流し『解体新書』の挿絵を担当したことでも有名である。不忍池図(秋田県立近代美術館蔵)などの代表作を残すが、30歳代で早逝し、画家としての活動期間も短いため、現存作品は少ない。本図は、いわゆる「鎖国」の江戸時代に最も早く洋風画を描いた画家の優品として、非常に貴重である。
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