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長方形の天板に低い脚を付けた小形の卓で、天板の左右両端にはゆるやかな筆返しを設ける。総体黒漆塗、天板中央にややいびつな四稜花形の窓枠を取り、枠内に牡丹唐草を螺鈿と金属線で表す。本品はその文様および技法の特徴から、高麗時代から朝鮮王朝時代にかかる時期に製作されたと考えられ、両時代にかかる過渡的作例として従来位置づけられてきた。現在、こうした作例は、わずかしか知られておらず、大変貴重な存在である。また、朝鮮王朝時代の螺鈿器は日本へ舶載されて大いに人気を博し、安土桃山時代には朝鮮風の螺鈿器も制作されるなど、日本の螺鈿にも大きな影響を与えた。
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長方形の天板に低い脚を付けた小形の卓で、天板の左右両端にはゆるやかな筆返しを設ける。総体黒漆塗、天板中央にややいびつな四稜花形の窓枠を取り、枠内に牡丹唐草を螺鈿と金属線で表す。本品はその文様および技法の特徴から、高麗時代から朝鮮王朝時代にかかる時期に製作されたと考えられ、両時代にかかる過渡的作例として従来位置づけられてきた。現在、こうした作例は、わずかしか知られておらず、大変貴重な存在である。また、朝鮮王朝時代の螺鈿器は日本へ舶載されて大いに人気を博し、安土桃山時代には朝鮮風の螺鈿器も制作されるなど、日本の螺鈿にも大きな影響を与えた。
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