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釈迦、文殊、普賢、観音、勢至のほか、インドおよび中国の禅宗の祖師33名を加えた計38名の姿を描く。黄檗宗の開祖・隠元隆琦の序文と、その弟子・木庵性瑫による題賛および跋文が備わる。本作は、隠元の来日に尽力し、長崎・興福寺住持も務めた中国出身の逸然性融が、京都・萬福寺に伝わる陳賢筆「列祖図冊」を忠実に模写したもの。隠元は、本作が描かれた翌年、70人の祖師の事績と肖像画を集成した『仏祖像賛』を刊行しており、そこに収載された祖師像は本作および陳賢本とほぼ同図様を示すなど、強い影響関係がうかがわれる。本作は、黄檗における列祖図の決定版ともいえる『仏祖像賛』成立にも大きく関わる意義深い作例である。
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釈迦、文殊、普賢、観音、勢至のほか、インドおよび中国の禅宗の祖師33名を加えた計38名の姿を描く。黄檗宗の開祖・隠元隆琦の序文と、その弟子・木庵性瑫による題賛および跋文が備わる。本作は、隠元の来日に尽力し、長崎・興福寺住持も務めた中国出身の逸然性融が、京都・萬福寺に伝わる陳賢筆「列祖図冊」を忠実に模写したもの。隠元は、本作が描かれた翌年、70人の祖師の事績と肖像画を集成した『仏祖像賛』を刊行しており、そこに収載された祖師像は本作および陳賢本とほぼ同図様を示すなど、強い影響関係がうかがわれる。本作は、黄檗における列祖図の決定版ともいえる『仏祖像賛』成立にも大きく関わる意義深い作例である。
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