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本書はローマ教皇グレゴリオ13世(1502~1585、在位1572~1585)の業績と生涯を述べた伝記である。1596年刊行、初版(1591年刊行)を訂正増補したものである。挿図を全く掲載していない初版本と比べると、1596年版は41点の木版画の挿図を掲載しており、注目に値する。本書には、日本に建設された4つのキリスト教教育施設(豊後臼杵のノヴィシアド、豊後府内のコレジオ、安土と長崎のセミナリオ)に関する記述や、天正遣欧使節のローマ教皇謁見の場面の説明がある。これらは、日本のキリスト教伝来期の様相を伝えると同時に、日本がヨーロッパに如何に紹介されたかを指し示すものである。本資料は、日本国内では数箇所の機関が所蔵するにとどまり、非常に希少な資料である。
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本書はローマ教皇グレゴリオ13世(1502~1585、在位1572~1585)の業績と生涯を述べた伝記である。1596年刊行、初版(1591年刊行)を訂正増補したものである。挿図を全く掲載していない初版本と比べると、1596年版は41点の木版画の挿図を掲載しており、注目に値する。本書には、日本に建設された4つのキリスト教教育施設(豊後臼杵のノヴィシアド、豊後府内のコレジオ、安土と長崎のセミナリオ)に関する記述や、天正遣欧使節のローマ教皇謁見の場面の説明がある。これらは、日本のキリスト教伝来期の様相を伝えると同時に、日本がヨーロッパに如何に紹介されたかを指し示すものである。本資料は、日本国内では数箇所の機関が所蔵するにとどまり、非常に希少な資料である。
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