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武人・玉璧文空心塼 (ぶじん・ぎょくへきもんくうしんせん)1個

武人・玉璧文空心塼
武人・玉璧文空心塼 1個 武人・玉璧文空心塼 1個 武人・玉璧文空心塼 1個 武人・玉璧文空心塼 1個 武人・玉璧文空心塼 1個 武人・玉璧文空心塼 1個

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分野
考古 
員数
1個 
出土地
中国河南省出土(推定) 
品質形状
灰陶 
法量(cm)
長68.5 幅18.0-20.7 厚13.7 
時代
前漢-後漢時代 
年代世紀
前1世紀~後1世紀 
収蔵品番号
J1405 
寄贈者名
個人寄贈 

縦長の直方体で、中空の作りである。左側面の前縁で幅広台形のホゾ状の突出部がある。縦長で正面と左側面に画像を飾る本作は、もともと墓室の入口である墓門を構築した建材のひとつであったか、柱状の部位だったものと考えられる。
正面は向かって左側の区画に長柄の武器を持ち、冠をかぶった人物の武人文を、右側に斜行平行線文を上下に連ねる。両文様帯にはさまれた空間は上のほうに玉璧文を配し、さらにその上に2個の樹木文を横に並べる。玉璧文の下では右側に樹木文を、左側に武人文をそれぞれ縦に連ねる。
左側面は後縁と前縁突出部の平坦面に斜行平行線文帯を展開させる。両文様帯のあいだの空間に菱形の区画内に配された柿蔕文が縦に並ぶ。
画像を彫刻した小さなスタンプを空心塼に捺印する技術は、前漢時代後期から後漢時代前期にかけて現在の河南省中部で発達した。また、一つひとつの画題は当時の人々があこがれた神仙世界や神話の場面などが描かれていると考えられ、精神世界の諸相を物語る重要な資料でもある。
中国では新石器時代以来、竪穴墓が作られてきた。しかし、紀元前2世紀後半の前漢時代中期から横穴墓が登場した。横穴墓の最大の特徴は棺を置く墓室に加えて、その手前に遺族が祭祀を行うための空間として墓道を作ったことにある。さらに、墓室と墓道とのあいだは扉で区切られた。
横穴墓の地下建築は部屋が増えて天井が高くなり大型化していくに従い、中実で板状の塼(実心塼、条塼)をレンガのように大量に積み上げるようになった。この手法で構築された横穴墓は塼室墓といい、塼とともに朝鮮半島やベトナムにも伝わった。しかし、竪穴墓から横穴墓に移行する段階、および横穴墓の初期の段階においては、大型で中空の空心塼を組み上げて地下建築を築く方法が主流だった。空心塼は小型の実心塼と違い、地下建築のどの部位に使用するかによって異なる形状のものが用意された。
<川村佳男執筆, 2026>

  • 展示期間(予定):2026年09月15日~2026年12月13日 [4階文化交流展示室 C室]

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