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粘土で中空の直方体を作り、高温で硬く焼しめた墓室用の建築部材である。前後左右の各側面に計8種類の文様のスタンプを焼成前の段階で捺し、規則的な文様装飾を作り出している。なかでも正面と背面は2羽の鳳凰、腰に大刀を帯びた人物、鋪首、鳥を射落とそうとする騎馬人物等の文様で飾り立てる。騎馬人物の周りには銘文があり、「文山出馬一日□/非兎子/千里」と読める。上面と底面に文様はなく、それぞれ孔が開けられている。 空心塼は横穴式の墓室のどの部位に使用するかによって異なる形状のものが用意された。縦長で正背両面を画像で飾る本品は、もともと墓室の扉であったと考えられる。本品と大きさ、文様の構成がほぼ同じ例として、天理大学附属天理参考館の所蔵品を挙げることができる(天理大学・天理教道友社『ひとものこころ 天理大学附属参考館蔵品』第1期第3巻、天理教道友社、1986年)。また、本品に近い作例が河南省長葛県で前漢後期から後漢前記にかけて製作されたものとする研究がある(沈辰・徐嬋菲「河南長葛出土漢代“文山”画像磚及其相関問題」『故宮博物院院刊』2021年第1期)。 <川村佳男執筆, 2025>
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粘土で中空の直方体を作り、高温で硬く焼しめた墓室用の建築部材である。前後左右の各側面に計8種類の文様のスタンプを焼成前の段階で捺し、規則的な文様装飾を作り出している。なかでも正面と背面は2羽の鳳凰、腰に大刀を帯びた人物、鋪首、鳥を射落とそうとする騎馬人物等の文様で飾り立てる。騎馬人物の周りには銘文があり、「文山出馬一日□/非兎子/千里」と読める。上面と底面に文様はなく、それぞれ孔が開けられている。
空心塼は横穴式の墓室のどの部位に使用するかによって異なる形状のものが用意された。縦長で正背両面を画像で飾る本品は、もともと墓室の扉であったと考えられる。本品と大きさ、文様の構成がほぼ同じ例として、天理大学附属天理参考館の所蔵品を挙げることができる(天理大学・天理教道友社『ひとものこころ 天理大学附属参考館蔵品』第1期第3巻、天理教道友社、1986年)。また、本品に近い作例が河南省長葛県で前漢後期から後漢前記にかけて製作されたものとする研究がある(沈辰・徐嬋菲「河南長葛出土漢代“文山”画像磚及其相関問題」『故宮博物院院刊』2021年第1期)。
<川村佳男執筆, 2025>
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