九州国立博物館

  1. 収蔵品データベース
  2. 頭飾

収蔵品データベース

頭飾 (あたまかざり)1個

頭飾
頭飾 1個

「画像検索」で別カットの画像をさがす

分野
民族資料 
員数
1個 
制作地等
イエメン 
品質形状
銀 銅 鋳造 鍛造 
法量(cm)
最大幅42.3 最大高25.1 
年代世紀
19~20世紀 
収蔵品番号
K1209 
寄贈者名
金子国緒氏寄贈 

アラビア半島の南西端、紅海とアデン海に囲まれたイエメンでは、古くから銀製の装身具が盛んに制作されてきた。特に18世紀から20世紀前半にかけては、当地に居住していたユダヤ系の銀細工師によって銀細工の制作を独占した。彼らは、銀もしくはスターリング・シルバーのような銀と銅の合金を素材に様々な装身具を制作していた。本品もそうした当地の銀細工の伝統に連なる作品である。イエメンを含む紅海沿岸地域や東アフリカ一帯では、オスマン・トルコをはじめとする東方との貿易を目的にオーストリアで発行された銀貨(レヴァント・ターレル、通称マリア・テレジア銀貨)が200年もの長きにわたり広域地域の決済通貨として機能していたことで知られるが、一部は銀細工の素材としても用いられていた。特に、銀の産出が殆どないイエメンにあって、貨幣そのものをインゴットとして扱い、本品のような銀細工製品の生産が行われたことは、金属工芸の多様性を知る上で興味深い事例になると言えよう。

  • 展示予定はありません。

画像のご利用について

前のページへ戻る

ページの先頭へ戻る

    • 収蔵品ギャラリー
    • 収蔵品データベース
  • 対馬宗家文書データベース
  • 収蔵品画像検索
  • 文化交流展示室で見られる作品
  • Colbase
  • e国宝
九州国立博物館
  • サイトポリシー

Copyright © 2023 Kyushu National Museum.