九州国立博物館

  1. 収蔵品データベース
  2. 和歌色紙「麓をは」

収蔵品データベース

和歌色紙「麓をは」 (わかしきし「ふもとをば」)1幅

和歌色紙「麓をは」
重要美術品 和歌色紙「麓をは」 1幅

「画像検索」で別カットの画像をさがす

分野
書跡 
指定
重要美術品 
員数
1幅 
作者
後西天皇筆 
品質形状
紙本墨書 
法量(cm)
縦20.7 横16.7 
時代
江戸時代 
年代世紀
17世紀 
収蔵品番号
B167 
寄贈者名
個人寄贈 

後西天皇(1637-85、在位1654-33)が『新古今和歌集』巻第5「秋歌下」所収の藤原公実の和歌を墨書した和歌色紙。後西天皇は、父の後水尾天皇の影響を受けて学問を好み、公卿を相手に古典講読を行うほどであった。また、和歌にも卓越した才能を発揮した。
伸びやかで穏やかな書風、渇筆がちな筆跡は、後水尾天皇の書風に近しく、父から手ほどきを受けたことがうかがえる。本品において、潤渇の変化、「は」や「農(の)」、「山」といった、後西天皇に特徴的な筆跡が見られる。
料紙は布目打ちし、表面に凹凸があるが、墨の潤渇、筆線の太細を巧みに変化させている。山形県指定文化財「後西天皇宸翰和歌懐紙(麓をば)」(本間美術館所蔵)は、本品と同じ和歌を書いたものである。本間美術館所蔵品に比べて本品は、柔和で伸びやかな書風である。
なお、本品の内箱外側底面の墨書によれば、本品は京都・毘沙門堂旧蔵であったことがうかがえる。後西天皇の第6皇子で、毘沙門堂門跡や寛永寺貫主、輪王寺門跡、天台座主を務めた公弁法親王(1669-1716)が、元禄2年(1689)に盛岡城下の広福寺(寛文11年〈1671〉に毘沙門堂から法輪院の院号を許される。明治時代に神仏分離により廃寺。)の第3世・康歓に与えたものだとされる。

  • 展示予定はありません。

画像のご利用について

収蔵品ギャラリーのトップへ戻る

ページの先頭へ戻る

    • 収蔵品ギャラリー
    • 収蔵品データベース
  • 対馬宗家文書データベース
  • 収蔵品画像検索
  • 文化交流展示室で見られる作品
  • Colbase
  • e国宝
九州国立博物館
  • サイトポリシー

Copyright © 2023 Kyushu National Museum.