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縦長の楕円形で、断面はラグビーボール形を呈する。中空の作りで、なかに石か陶製の丸が入っていて、振ると音が鳴る。正面、背面とも両目を主体とする文様を飾り、余白には小さな丸い突起を散らす。 中国では戦国時代から前漢時代にかけて、中空の作りでなかに丸を入れた灰陶が製作された。本作のような楕円形のもののほかに、円形や魚形のものもあり、文様も多種多様であった。型から起こした2枚の板状の粘土を真ん中で貼りあわせ、そのとき内部に丸を入れた。 用途については、玩具や楽器とする説がある。そのほか、突線や突起で埋め尽くされる表面のゴツゴツした手触りや、しばしば盥をともなって出土する状況から、澡浴時に身体を洗い清める道具とする説もある。いずれにせよ、差別化を意識した多彩な文様意匠と、型起こしによる大量生産は、当時の生活の豊かさをよく示す。 <川村佳男執筆, 2025>
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縦長の楕円形で、断面はラグビーボール形を呈する。中空の作りで、なかに石か陶製の丸が入っていて、振ると音が鳴る。正面、背面とも両目を主体とする文様を飾り、余白には小さな丸い突起を散らす。
中国では戦国時代から前漢時代にかけて、中空の作りでなかに丸を入れた灰陶が製作された。本作のような楕円形のもののほかに、円形や魚形のものもあり、文様も多種多様であった。型から起こした2枚の板状の粘土を真ん中で貼りあわせ、そのとき内部に丸を入れた。
用途については、玩具や楽器とする説がある。そのほか、突線や突起で埋め尽くされる表面のゴツゴツした手触りや、しばしば盥をともなって出土する状況から、澡浴時に身体を洗い清める道具とする説もある。いずれにせよ、差別化を意識した多彩な文様意匠と、型起こしによる大量生産は、当時の生活の豊かさをよく示す。
<川村佳男執筆, 2025>
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