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平造、三ツ棟。鍛は板目約み、乱れ映り立つ。刃文は腰刃に焼き出して湾れ、小互の目交じる。帽子は表裏ともに大丸に返る。茎はたなご腹となり先刃上り栗尻、鑢目浅い筋違、棟寄りに銘「村正」と切り、銘上に目釘孔1つ開く。拵は鮫革柄に阿形の獅子目貫を打った梨地蒔絵合口拵で、小柄を伴う。村正は、伊勢国桑名の刀工で、同銘のものが年紀入りの古作例では文亀元年(1501)、永正10年(1513)などがあり、以下大永・天文・元亀・天正までの年紀が認められることから、その活動時期は室町時代後期・16世紀と判じられる。古来、その切れ味が称賛され、実戦刀として用いられた。本品は、重ねやや薄めで湾れの刃文などに村正の特徴が看取される一方、たなご腹をなす茎の刃側角度がやや急で目釘孔が銘上に開く点は異例である。
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平造、三ツ棟。鍛は板目約み、乱れ映り立つ。刃文は腰刃に焼き出して湾れ、小互の目交じる。帽子は表裏ともに大丸に返る。茎はたなご腹となり先刃上り栗尻、鑢目浅い筋違、棟寄りに銘「村正」と切り、銘上に目釘孔1つ開く。拵は鮫革柄に阿形の獅子目貫を打った梨地蒔絵合口拵で、小柄を伴う。村正は、伊勢国桑名の刀工で、同銘のものが年紀入りの古作例では文亀元年(1501)、永正10年(1513)などがあり、以下大永・天文・元亀・天正までの年紀が認められることから、その活動時期は室町時代後期・16世紀と判じられる。古来、その切れ味が称賛され、実戦刀として用いられた。本品は、重ねやや薄めで湾れの刃文などに村正の特徴が看取される一方、たなご腹をなす茎の刃側角度がやや急で目釘孔が銘上に開く点は異例である。
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