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身と蓋からなる青銅製の壺であり、吊り手をともなう。肩部には獣面形の座金具「鋪首」を一対そなえる。鋪首には円環が留められ、円環からは「8」字形の金具を鎖のように連続させてつなぐ。この鎖の先端は双頭の龍をかたどった平板な持ち手につながる。途中、蓋の左右に固定された円環のなかにも鎖を通すことで、吊り手をもって壺を持ち上げてもぐらつかないようにしている。こうして容器の左右で鎖と連接された吊り手のことを「提梁」という。 提梁壺は中国の戦国時代から漢時代にかけて盛んに作られた。本作は胴部内面の一定の高さから下をきらきら光る結晶物の混じった錆が覆う。何らかの液体が入っていて、その成分が結晶化したのかも知れない。
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身と蓋からなる青銅製の壺であり、吊り手をともなう。肩部には獣面形の座金具「鋪首」を一対そなえる。鋪首には円環が留められ、円環からは「8」字形の金具を鎖のように連続させてつなぐ。この鎖の先端は双頭の龍をかたどった平板な持ち手につながる。途中、蓋の左右に固定された円環のなかにも鎖を通すことで、吊り手をもって壺を持ち上げてもぐらつかないようにしている。こうして容器の左右で鎖と連接された吊り手のことを「提梁」という。
提梁壺は中国の戦国時代から漢時代にかけて盛んに作られた。本作は胴部内面の一定の高さから下をきらきら光る結晶物の混じった錆が覆う。何らかの液体が入っていて、その成分が結晶化したのかも知れない。
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