当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
「画像検索」で別カットの画像をさがす
『新古今和歌集』巻第3の和歌2首(歌番号277と278)と歌番号279の和歌の上の句を書写した断簡。「北山切」は、国宝「藻塩草」(京都国立博物館蔵)、国宝「見ぬ世の友」(出光美術館蔵)、国宝「翰墨城」(MOA美術館蔵)、いずれの古筆手鑑にも貼られている。 関西大学図書館所蔵の「北山切本新古今和歌集」(巻第16から巻第20までの冊子本〈縦22.2センチメートル・横14.8センチメートル〉)の識語には、「貞和六年二月十四日書写之」とあり、「北山切本」が貞和6年(1350)2月14日に書写されたことがわかる。貞和6年は足利尊氏の在世中であることをもって、江戸時代以来、「北山切」の筆者を尊氏と伝えるが、確証はない。 歌頭には選者名を略記した記号がある。「宀」は藤原定家、「阝」は藤原家隆である。また、1行目右に「イかきね」とあり、選者の注記がある。 本品の書風は、転折、細い線の運筆に気を遣った、端正でバランスのとれたものである。
画像のご利用について
収蔵品ギャラリーのトップへ戻る
ページの先頭へ戻る
『新古今和歌集』巻第3の和歌2首(歌番号277と278)と歌番号279の和歌の上の句を書写した断簡。「北山切」は、国宝「藻塩草」(京都国立博物館蔵)、国宝「見ぬ世の友」(出光美術館蔵)、国宝「翰墨城」(MOA美術館蔵)、いずれの古筆手鑑にも貼られている。
関西大学図書館所蔵の「北山切本新古今和歌集」(巻第16から巻第20までの冊子本〈縦22.2センチメートル・横14.8センチメートル〉)の識語には、「貞和六年二月十四日書写之」とあり、「北山切本」が貞和6年(1350)2月14日に書写されたことがわかる。貞和6年は足利尊氏の在世中であることをもって、江戸時代以来、「北山切」の筆者を尊氏と伝えるが、確証はない。
歌頭には選者名を略記した記号がある。「宀」は藤原定家、「阝」は藤原家隆である。また、1行目右に「イかきね」とあり、選者の注記がある。
本品の書風は、転折、細い線の運筆に気を遣った、端正でバランスのとれたものである。
画像のご利用について