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薄墨色を帯びた本紙全面に1行8基の宝塔形を雲母で摺り出し、各宝塔の中に『法華経』の「方便品第二」の経文の一文字を書写した断簡。一部8巻に開結を添えた10巻が戸隠神社に伝来したと伝えられることから、「戸隠切」と呼ばれる。 筆者の藤原定信は、一切経を一人で書写したといわれ、速筆かつ右肩上がりの独特な書風をなした。本品においても、宝塔形に一文字ずつ、安置するように筆を運ぶが、その運筆はスピード感あふれるダイナミックで躍動的なもので、勢いあまって宝塔からはみ出している文字もある。一文字一文字のバランスよりも、筆の流れや全体の調和を重視した書である。この右肩上がりの定信の書風「定信流」は、写経の一典型として流行した。
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薄墨色を帯びた本紙全面に1行8基の宝塔形を雲母で摺り出し、各宝塔の中に『法華経』の「方便品第二」の経文の一文字を書写した断簡。一部8巻に開結を添えた10巻が戸隠神社に伝来したと伝えられることから、「戸隠切」と呼ばれる。
筆者の藤原定信は、一切経を一人で書写したといわれ、速筆かつ右肩上がりの独特な書風をなした。本品においても、宝塔形に一文字ずつ、安置するように筆を運ぶが、その運筆はスピード感あふれるダイナミックで躍動的なもので、勢いあまって宝塔からはみ出している文字もある。一文字一文字のバランスよりも、筆の流れや全体の調和を重視した書である。この右肩上がりの定信の書風「定信流」は、写経の一典型として流行した。
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