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女面のうちで最も若い面が小面である。「小」は愛らしさ美しさの接頭語といわれる。この面の面裏は細かな鑿痕を浅く残して削り、茶色の漆を塗り、鼻は鋭角的に刳られている。左のこめかみ辺に放射状の鑿痕が認められ、やや左に「出目淡路」の焼印がある。面表の彩色は新しいが、面裏の特徴から、豊臣秀吉が手にいれた室町時代の龍右衛門作のひとつ、「雪の小面」を写したものと考えられる。焼印の「出目淡路」は、大野出目家三代出目満喬洞白(1633-1715)の焼印である。また、面裏に認められる放射状の鑿痕は、洞白が尊敬していた河内 (?-1657?安土桃山時代から江戸時代初期に能面を作った面打)の知らせ鉋のようで、洞白がそれを写したものと考えられる。
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女面のうちで最も若い面が小面である。「小」は愛らしさ美しさの接頭語といわれる。この面の面裏は細かな鑿痕を浅く残して削り、茶色の漆を塗り、鼻は鋭角的に刳られている。左のこめかみ辺に放射状の鑿痕が認められ、やや左に「出目淡路」の焼印がある。面表の彩色は新しいが、面裏の特徴から、豊臣秀吉が手にいれた室町時代の龍右衛門作のひとつ、「雪の小面」を写したものと考えられる。焼印の「出目淡路」は、大野出目家三代出目満喬洞白(1633-1715)の焼印である。また、面裏に認められる放射状の鑿痕は、洞白が尊敬していた河内 (?-1657?安土桃山時代から江戸時代初期に能面を作った面打)の知らせ鉋のようで、洞白がそれを写したものと考えられる。
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