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赤色の長方形の基布の中心に黒い円形の裂をはぎ合わせたカシミヤ・ショール。枝葉を広げたアブラヤシ様の文様と大小さまざまなペイズリー文様を配し、その周囲には蛇行する滑らかな曲線文様を赤色、紫色、緑色、水色、茶色の糸で綴織した裂地をはぎ合わせている。カシミヤ・ショールはもとは完全な一枚仕立て織りであったものが、より早く仕上げるために次第に部分をはぎ合わせるようになり、さらに刺繍や絵緯紋織の技法で織られるようになる。本品のように中心に黒い無地の空間を配するショールは18世紀頃から見られるもので、時代が下るに従いその形はより複雑になっていく。本品に表わされた蛇行する曲線や、枝葉を広げた棕櫚文様などは、ヨーロッパで特に好まれたモティーフである。また、ペイズリー文様はシク期(19世紀前半)のものに比べると胴部の膨らみが少ないことなどから、ドグラ期(19世紀後半)の制作と考えられる。
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赤色の長方形の基布の中心に黒い円形の裂をはぎ合わせたカシミヤ・ショール。枝葉を広げたアブラヤシ様の文様と大小さまざまなペイズリー文様を配し、その周囲には蛇行する滑らかな曲線文様を赤色、紫色、緑色、水色、茶色の糸で綴織した裂地をはぎ合わせている。カシミヤ・ショールはもとは完全な一枚仕立て織りであったものが、より早く仕上げるために次第に部分をはぎ合わせるようになり、さらに刺繍や絵緯紋織の技法で織られるようになる。本品のように中心に黒い無地の空間を配するショールは18世紀頃から見られるもので、時代が下るに従いその形はより複雑になっていく。本品に表わされた蛇行する曲線や、枝葉を広げた棕櫚文様などは、ヨーロッパで特に好まれたモティーフである。また、ペイズリー文様はシク期(19世紀前半)のものに比べると胴部の膨らみが少ないことなどから、ドグラ期(19世紀後半)の制作と考えられる。
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