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底部は小さく、ゆるやかに外反する。ほぼ全面に白化粧土を掛け、内面には先端がとがった道具で、植物文や幾何学文などを線刻している。緑色、紫色、褐色などの釉薬で彩色し、その上から底面近くにまで透明鉛釉を施し焼成している。比較的低温度で焼成した陶器で、釉が一方向に流れているため少し傾けた状態で伏焼きされたことが分かる。底面は糸切痕跡が残り、ほぼ平滑に仕上げられている。素地には淡赤褐色の胎土を用いる。黄土色・緑色・紫色・茶色などで飾る唐三彩の作品と似ているとして、ペルシア三彩と呼ばれる陶器の一例。本作品はペルシア三彩の典型例な図様を示すものである。ただし、唐三彩はペルシア三彩に対して時代的に先行することと、交易品ではなく副葬品であったことから、ペルシア三彩の発生と発展に貢献したのは、ほぼ同時代の遼三彩と考えられている。
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底部は小さく、ゆるやかに外反する。ほぼ全面に白化粧土を掛け、内面には先端がとがった道具で、植物文や幾何学文などを線刻している。緑色、紫色、褐色などの釉薬で彩色し、その上から底面近くにまで透明鉛釉を施し焼成している。比較的低温度で焼成した陶器で、釉が一方向に流れているため少し傾けた状態で伏焼きされたことが分かる。底面は糸切痕跡が残り、ほぼ平滑に仕上げられている。素地には淡赤褐色の胎土を用いる。黄土色・緑色・紫色・茶色などで飾る唐三彩の作品と似ているとして、ペルシア三彩と呼ばれる陶器の一例。本作品はペルシア三彩の典型例な図様を示すものである。ただし、唐三彩はペルシア三彩に対して時代的に先行することと、交易品ではなく副葬品であったことから、ペルシア三彩の発生と発展に貢献したのは、ほぼ同時代の遼三彩と考えられている。
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