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大正紡績(大阪府泉南郡東鳥取町)元社長阿形邦三(1914-2011)によるコレクション(日本の考古遺物・仏教美術・古陶磁・漆器、中国の青銅器・陶磁器、日本東洋絵画、ペルシア陶器、ローマンガラスなど)の一部が寄贈されたもの。絵画は、上田吉丞重秀(生没年不詳)が元和3年(1617)正月と4月に肥前福江藩の2代藩主・五島淡路守盛利(1591-1642)に大坪流馬術を伝授した印可状を伴う馬術図である。大坪流馬術は室町時代前期に大坪慶秀(1324-1407)が創始したとされ、斎藤安芸守好玄(1500-72)を中興の祖とする。好玄の門弟に細川左衛門佐康政があり、上田重秀は康政に師事し、やがて上田流の祖となった。印可状のうち正月21日付の許状と目録は斎藤安芸守・細川左衛門佐相伝の秘書を、卯月21日付の印可状と目録は、秘書に加えて「愚老」(上田重秀)による工夫鍛錬による極意の条々を伝授・印可したもので、馬術図はそれらに副えられたものと考えられる。印可状類の本紙・表装は、金銀泥や切箔等の装飾を施した大変美麗なものである。
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大正紡績(大阪府泉南郡東鳥取町)元社長阿形邦三(1914-2011)によるコレクション(日本の考古遺物・仏教美術・古陶磁・漆器、中国の青銅器・陶磁器、日本東洋絵画、ペルシア陶器、ローマンガラスなど)の一部が寄贈されたもの。絵画は、上田吉丞重秀(生没年不詳)が元和3年(1617)正月と4月に肥前福江藩の2代藩主・五島淡路守盛利(1591-1642)に大坪流馬術を伝授した印可状を伴う馬術図である。大坪流馬術は室町時代前期に大坪慶秀(1324-1407)が創始したとされ、斎藤安芸守好玄(1500-72)を中興の祖とする。好玄の門弟に細川左衛門佐康政があり、上田重秀は康政に師事し、やがて上田流の祖となった。印可状のうち正月21日付の許状と目録は斎藤安芸守・細川左衛門佐相伝の秘書を、卯月21日付の印可状と目録は、秘書に加えて「愚老」(上田重秀)による工夫鍛錬による極意の条々を伝授・印可したもので、馬術図はそれらに副えられたものと考えられる。印可状類の本紙・表装は、金銀泥や切箔等の装飾を施した大変美麗なものである。
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