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卵状の楕円体を縦に半裁したような鍍金銀青銅製の金具である。造りは中空で、内面から釘が1本突出する。長辺両側の各2箇所に小さな丸い突起がある。外面全体に蹴り彫りで甲虫の姿を表す文様を刻み、文様の輪郭の内外を金と銀のめっきで塗り分ける。 朝鮮総督府が1935年に刊行した発掘報告では、(現朝鮮民主主義共和国の)平安南道大同郡大同江面梧野里第19号墳から本作と同形の金具が5点出土し、出土状況から四葉形の鍍金青銅製の金具などとともに木棺の側面を飾るものであったことを明らかにしている。木棺への固定方法は内面の釘を打ち付けるとともに、中空の部分にコクソ漆などを充填して接着したとある。厚葬が盛んだった漢時代の嗜好をよく示している。
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卵状の楕円体を縦に半裁したような鍍金銀青銅製の金具である。造りは中空で、内面から釘が1本突出する。長辺両側の各2箇所に小さな丸い突起がある。外面全体に蹴り彫りで甲虫の姿を表す文様を刻み、文様の輪郭の内外を金と銀のめっきで塗り分ける。
朝鮮総督府が1935年に刊行した発掘報告では、(現朝鮮民主主義共和国の)平安南道大同郡大同江面梧野里第19号墳から本作と同形の金具が5点出土し、出土状況から四葉形の鍍金青銅製の金具などとともに木棺の側面を飾るものであったことを明らかにしている。木棺への固定方法は内面の釘を打ち付けるとともに、中空の部分にコクソ漆などを充填して接着したとある。厚葬が盛んだった漢時代の嗜好をよく示している。
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