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肩部から胴部にかけて複雑な装飾をもつ壺である。突帯を縦横に貼りつけて肩部と胴部を各6面に区画し、それぞれの区画内に獅子のような動物の顔や連珠文を貼花で飾る。動物の下顎の左右には窪みがあり、そこに別作りの環をもともと嵌めていた可能性がある。突帯が交わる箇所には、球形の装飾とパルメットを象った立体装飾を交互に配する。表面全体に下地とその上に彩色を加えていたが、パルメット装飾の一部を除いて大部分が剥落している。全体の器形や貼花による装飾意匠が盛唐の出土品に類例があるため、同時期の製作と考えられる。余りに繁縟な装飾は本作が実用品ではなく、葬送儀礼などの非日常的な用途に供された特殊な壺であったことを示している。
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肩部から胴部にかけて複雑な装飾をもつ壺である。突帯を縦横に貼りつけて肩部と胴部を各6面に区画し、それぞれの区画内に獅子のような動物の顔や連珠文を貼花で飾る。動物の下顎の左右には窪みがあり、そこに別作りの環をもともと嵌めていた可能性がある。突帯が交わる箇所には、球形の装飾とパルメットを象った立体装飾を交互に配する。表面全体に下地とその上に彩色を加えていたが、パルメット装飾の一部を除いて大部分が剥落している。全体の器形や貼花による装飾意匠が盛唐の出土品に類例があるため、同時期の製作と考えられる。余りに繁縟な装飾は本作が実用品ではなく、葬送儀礼などの非日常的な用途に供された特殊な壺であったことを示している。
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