九州国立博物館

  1. 収蔵品データベース
  2. 墨蹟「不生」

収蔵品データベース

墨蹟「不生」 (ぼくせき ふしょう)1幅

墨蹟「不生」
墨蹟「不生」 1幅

「画像検索」で別カットの画像をさがす

分野
書跡 
員数
1幅 
作者
盤珪永琢筆 
品質形状
紙本墨書 
法量(cm)
縦29.7 横56.0 
時代
江戸時代 
年代世紀
17世紀 
収蔵品番号
B52 
寄贈者名
石松孝二氏寄贈 

筆者の盤珪永琢(1622~93)は、長崎に来日した黄檗僧・道者超元(1602~62)に、その悟りが釈迦以来の正統なものであると認められた、江戸時代初期の臨済僧。本作品は、その禅の極致を表す「不生」の2字を濃墨で揮毫したものである。不生とは、人間誰しもが生まれながらに備わった仏の心のことで、その心のままでいれば活きた仏であると説く。その書は、漢時代に起源をもつ章草という草書体で記され、関防には黄檗墨蹟に通有の「臨済正宗」印が押される。こうした点から、中国明時代の禅文化や中国の書の歴史に通じた筆者像が見て取れる。なお、盤珪永琢が「不生」と揮毫した墨蹟には、隷書体(八分隷)のものが通例で、草書体の本作品は珍しく、貴重である。

  • 展示予定はありません。

画像のご利用について

収蔵品ギャラリーのトップへ戻る

ページの先頭へ戻る

    • 収蔵品ギャラリー
    • 収蔵品データベース
  • 対馬宗家文書データベース
  • 収蔵品画像検索
  • 文化交流展示室で見られる作品
  • Colbase
  • e国宝
九州国立博物館
  • サイトポリシー

Copyright © 2023 Kyushu National Museum.